暑くなってくると冷たいものが飲みたくなりますね
特に外に出て汗をかいたときなど
冷えた飲物がとても美味しく感じられます

ですが夏でも冷たい飲み物は飲まないようにしている
という方もいらっしゃるように
冷たいものを飲食することは
思っている以上に身体に負担がかかります

東洋医学では身体をつくったり
活動を行なっていくために必要なものを
気・血・津液などと言ったりしますが
その大切な気血津液を製造している場所が胃腸です

製造工場である胃腸には大きな鍋があって
常時ほどよい温度でぐつぐつと煮込み
そこから気血津液をせっせとつくっている
とイメージしてみてください
とにかくいつも鍋を温かい状態に
保っていることが大切です

そのように適温でぐつぐつと煮込み
気血津液をつくるためには
かなりのエネルギーを必要とします
今自分の持っているエネルギーを使って
さらにたくさんの気血津液という
エネルギーをつくろうとしているのですね

ですから病気になったときなど
身体の回復に専念するため
胃腸にエネルギーを回せないときには
工場の方を一時お休みしようとして
食欲がなくなったりします

そのぐらい稼働するためのエネルギーを使う
製造工場の大鍋ですが
冷たいものが入ってきたらどうでしょう
せっかく温かい状態を保っていた鍋が
一気に冷えてしまいます
そうすると自分の大切なエネルギーを注ぎ込んで
また鍋の沸かし直しをしなくてはなりません

エネルギーというのは
身体活動のあらゆることに必要な
とても大切なものですが
胃腸が冷えるとそのつど鍋の沸かし直しに
エネルギーを回さなくてはなりません

そうやって冷たいものがいつも入ってきていると
いずれ沸かし直しも追いつかなかくなり
自分のエネルギーを過度に消耗させた上
新しいエネルギーをつくることも
できなくなってしまいます

このような状態におちいると
食欲がない、だるい、やる気が出ない
○○が痛いなどいろいろな症状が
現れてきたりします

暑いときには冷たいものが欲しくはなりますが
常飲しないようにしたり
どうしても飲みたいときには氷を抜いたり
後で温かいものを飲んだりして
大切な胃腸になるべく負担をかけないようにしましょう

そのようにちょっと気を付けるだけでも
暑い夏を元気に乗り切ることができます


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